□絵日記□

最近読んだ本。
妄想炸裂』 三浦しをん

三浦しをんのエッセイには、雑誌連載をまとめたものとウェブ連載をまとめたものがあり、
どちらをより好むかでその人のオタク度が計れるようになっています。
私?やっぱりウェブ連載の方が好きですね。誰か…誰か彼女を止めて!と思いながらも、
その暴走を誰よりも望んでいるのです。
本書はウェブ連載をまとめたもので、まだアルバイト生活をしているころのエッセイ。
日々古本屋で漫画と同人誌(古本屋でも流通してるんですね…)の値付けにはげみつつ、
漫画や小説を読みつつ、今日も元気に妄想を炸裂させてらっしゃいます。
随所に登場する「年頃の女が、こんなことでいいのだろうか。でも楽しいんだからしょうがない。」
の自問自答。そこに若さを感じました。最近書かれたエッセイには無い「迷い」がまだ残っているのです。
学習塾の悪ガキとの攻防戦や、駅伝妄想小説構想など、その後の名作への軌跡とも読める箇所がいくつもある
ので、しをんマニアにとってお得感いっぱいの1冊。
羽海野チカによる著者近影は、美化しつつ似せる似顔絵のお手本といえましょう。
2008年1月28日

先週まで開催されていた、
イラストレーター木内達朗氏の個展を見に行ってきました。
はぁ〜、このセンスを少しでも吸収したい!と張り付かんばかりに凝視です。

三浦しをんのエッセイを読んだ直後は、
なんだか文章がすらすら書ける気がします。
一種の自己暗示ですね。
「自分も文章が書ける」という暗示をかけて、
その気になるのです。

絵も同じように行かないものかと。
素晴らしいセンスの絵をいっぱい見て、
解けることのない自己暗示をかける作戦です。
2008年1月24日

最近読んだ本。
異邦の騎士』 島田荘司

えーえーえー!?!
物語が幕を下ろす3頁前、とある1行に衝撃を受け思わず立ち上がっていたのでした。
御手洗シリーズ、私にとっては2冊目です。発行順気にせず、読んでいきます。

記憶喪失になった青年が目覚めるところから始まるこの小説。
半分ほどはうということなく進んでいきます。こりゃ、読み終わるのに数日かかるかなぁ‥と思い始めた所で、
ドン!と大きな展開があり、もう目が離せません。主人公と共に、その失った記憶の実体に驚きながら
進んでいくと、再びドドン!と更に大きな展開が。全てをひっくり返されます。
そして最後の最後で、あの1行です。
前回読んだ『御手洗潔の挨拶』で網にかかった私ですが、
今度は一本釣りで釣り上げられてしまいました。
しばらく御手洗潔から、離れられそうにありません。ふー。
2008年1月23日

最近読んだ本。
日々の非常口』 アーサー・ビナード

アメリカ生まれの日本語詩人による、エッセイ集。
1話1頁半ほどの短さなのですが、日本という国を外から中からくすぐるように見せてくれます。

「言葉」ひとつひとつに注目し、日本語英語両方の観点から分析した面白さは、さすが詩人ならでは。
例えば…ぼくは「満載喫水線(まんさいきっすいせん)」という日本語に見とれる。
筋が1本通ってる感じがして凛々しく思えるんだとか。そういわれてみれば、そんな気がしてきます。
同じ意味の英語Plimsoll lineだとひょろひょろして頼りない、と。

言葉の話題以外ももちろんあります。
例えば趣味の「道に落ちている若葉マークの収集について」とか。
「スペースシャトルは皿になった方が本物より役に立つ」とか。
当たり前に過ぎていく日々を、ちょっとずらして切り開いていくまさに非常口な1冊です。
2008年1月21日

最近読んだ本。
ねこのばば』 畠中恵

仁吉にくらべて、イマイチ影が薄かった佐助。
シリーズ3作目にしてようやく光が当たります!
なぜ同列なはずの兄や2人なのに、仁吉ばかり目立つのか。
あれか?やっぱ顔か?

冒頭でちょこっと若だんなが健康になっているのですが、
なんだかそれはそれで寂しい気分になってしまうから不思議です。
やっぱり元気(?)に寝込んでてこそ、若だんな。

そんな若だんなが、体に鞭打って街中へでていくお話しが多い今作は、
遠い江戸の空気を生き生きと感じさせてくれて、楽しめます。
江戸地図があったらもっと面白いかも。
2008年1月19日

江戸東京博物館にて開催中の
北斎 〜ヨーロッパを魅了した江戸の絵師〜』を見に行ってきました。

有名な版画とともに、あまり知られていない西洋の技術を応用した肉筆画なども展示された充実の内容でした。
この肉筆画が「え?本当に江戸時代の物なの?」と思うくらい、色鮮やかに残っているんです。
肌や着物の色も、全く褪せることなく美しいグラデーション。
その繊細な彩色はそう‥まるで、松苗あけみのカラーイラストのよう(参照

著名の中に「画狂老人」という文字を発見。
現在「絵バカ」を名乗るわたしですが、
死ぬ間際には「画狂」と言えるくらいの領域に達していたいものです。

ちなみに、北斎の木版画を復刻した本が出版されたとか。
お値段\262,500!!
2008年1月17日

オピネットの『モノのある生活』更新しました。窓からの冷気が気になる人へ。

さて。
1年間ろ過材交換不要☆と謳ったピッチャー型の浄水器。
半年で効果がなくなるどころか、白いゴミが浮くようになりやがりました。
ろ過材通しといて、余計に汚してどうする!
…というネタを書こうと思ったのが、まだ半袖の季節。
絵はその頃描いたので、半袖です。
それから早数ヶ月。
長袖の上にセーター着てその上にダウンジャケットも着る季節になって、
やっと新しい浄水器を買いました。こんどは蛇口直結型。これで、顔も洗うぞ。

浄水器って別に無きゃないで平和に暮らせるものなので、
新しいものを買う決心がつくまで数ヶ月を要してしまいました。
それでも何故買ったのか。気持ちの問題としか、説明がつきません。
2008年1月12日

最近読んだ本。
ぬしさまへ

「仁吉の思い人」扉絵、まるで間違い探しのように隅にちょこんと描かれた若だんなが可愛い!

『しゃばけ』シリーズ第2弾。前作は1冊1話でしたが、今作以降1冊につき5〜6話の構成になります。
1話づつ扉絵がつくので、お得感倍増。更に挿絵も入れてくださっても、構わないんですよ?新潮社さん。
と思うほど、すっかり柴田ゆうの絵に魅了されてしまってます。
しかも私は短編好き。読み終えてからも何度も本を開いて拾い読みをしてしまいます。
後をひくお菓子のような小説です。

どの話しも素敵で書き出したらキリが無いのですが、
ひとつ心に引っかかったのは「空のビードロ」で登場する猫殺しの犯人。
自分の生活と将来の不安から、異常行動へ走ってしまうというのが、なんとも生々しい。
所々にこういった闇を潜ませることで、小説全体に艶が増しているように感じます。
2008年1月9日

最近読んだ本。
しゃばけ』 畠中恵
  和菓子食べたくなりますよ、この本読んでると。緑茶必須。
 
  江戸有数の廻船問屋の若だんなで、役者になれば千両は稼げるであろう器量よし。
 頭脳明晰、性格はいたって穏やかで親思い、しかも妖怪に通じることが出来るなんて最強の主人公!
 のはずなんですが、この一太郎めちゃくちゃ体が弱かった。ちょっと無理するとすぐ熱を出す。死にかける。
 おかげで周囲は、彼に箸より重いものは持たせない勢いの過保護っぷり。それが可笑しいやら
 情けないやらで、 なんだか読んでるこちらまで、若だんなを労わりたくなってきます。
  そんな箱入り若だんなが、殺人事件を解決していくんですから目が離せません。
 それだけじゃない。「若だんなの為」という周囲の過剰な行動に感謝しつつも疑問を感じたり、
 生まれや貧富の差に歯噛みしたり、江戸時代で妖怪モノという設定なのに、
 現代に生きる我々にも身に憶えのある矛盾や葛藤を、そっと照らし出しているのです。
  装画と挿絵もすばらしくて、原画で画集を出してくれないかなぁと思うほど。
 実は勢いづいて、既に続編第4弾まで読破済み。早く感想書きたくて、うずうずしています。
2008年1月7日

本がでました!
家族で食育!朝ごはん』全5巻  構成/竹村ゆみ イラスト/多田歩実 監修/服部幸應・服部津貴子

朝ごはんを食べて、1日元気良く過ごそう!というメッセージを、
色々な角度から訴えた子供向けの教育絵本です。
前半は、物語仕立てで朝ごはんの大切さを知ってもらい、
後半には、簡単においしくできるレシピが掲載されています。
むずかしい技や特別な材料もいらない、子どもでも気軽に挑戦できるレシピ…私向きだわ。

キャラクターの絵だけではなく、背景やフキダシ、枠線なども描いたのですが、
今回こだわったのはそれらの素材の描線を「手描き」にすること。
画描ソフトを使って描けば、美しく使いやすい素材ができるのですが、
あのツルッとした線がちょっと味気ない気もしたので、手で描いたものを合成して使ってみました。

主に学校や図書館にセットで置いてもらうのを目的とした本です。司書さん、ぜひよろしく!
2008年1月6日

最近読んだ本。
御手洗潔の挨拶』 島田荘司
  1980年代から今も続く、大人気探偵小説。だそうで。
 読み始めようとしたのですが、どこから手を付けたらいいかわかりません。
 図書館で検索して、「挨拶ってタイトルについてるくらいだから、これが最初か?」と見当つけて借りてきました。
 (その見当はハズレ。『占星術殺人事件』がシリーズ第1作だそうです。)
  内容は正統派ミステリーで、殺人事件やら誘拐事件やら起きると、
 探偵が趣味の占星術師・御手洗潔がたちどころに解決してくれます。
 この御手洗、瞬時に複雑な数字の計算をこなし、ジャズの腕前はプロ級、
 男前で、もちろん事件の推理力は抜群、語学も堪能…何でもアリで嫌味に思う暇すらありません。
 今後、この上更にどんな特技が飛び出すのか楽しみなほど。
  実は私、犯罪トリックとか推理とかにはあまり興味がありません。最大の見せ場である謎解きの場面などは、
 適当に読み飛ばしてしまうこともあるほど。それよりもその後に来る、犯人の述懐を熱心に読んだりしています。
 そんな私がシリーズ物ミステリーを好むのは、やはり探偵役とその相棒のキャラクターを楽しみたいから。
 今後、御手洗とその友人石岡がどんな活躍をみせてくれるのか、楽しみでなりません。
2008年1月5日

正月といえば餅です。

「餅を喉に詰まらせて亡くなった方〇名」というニュースを毎年耳にします。
これだけ危険な食べ物なのに販売中止にはならないどころか、
おそらく数百年前から何千人、いや何万人の命を奪ってきたであろうそれを食す風習は変わらない、
そんなところに日本人の餅に対する並々ならぬ思い入れが伺えます。

普通で考えたら、食文化の進化と共にどうにかしようって工夫するはずなのに。

以前飼っていたハムスターにもち米の赤飯の残りをあげたら、
喜んで飛びついたものの、粘ついちゃってクッチャクッチャなかなか噛み切れない。
「喉に詰まらせたらどうしよう!」って青くなったことを思い出しました。
無事食べきってましたが。
2008年1月4日

        新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新年ですし何か新しいことを、というわけでブログを始めました。
といってもこの絵日記の再録なのですが、
読書の話題のみを抜き出して読書ブログ開業です。

タイトルは『勝手に装丁室

読んだ本の感想と共に、私が勝手に考えた装丁を載せていこうという趣旨です。
今までも総集編として読書の話題はまとめていましたが、今回ブログ化したのは著者ごとに分けたかったら。
コメントやトラックバックも受け付けております。もしも、皆さんが読んだ本がありましたら、
お気軽に感想など書いてみてください。下の絵日記総集編・読書の話題というリンクからも入れます。
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2008年1月1日
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